ここ数年「エコ」という言葉をよく耳にします。エコバッグや紙ストロー、リサイクルなど身近なところにエコは存在しています。
エコとはそもそもエコロジーの略で、生態系や自然環境保全という意味を持っています。私たちがエコという言葉を使う時は、「環境に良い」という意味合いですよね。
地球温暖化や海洋汚染など、私たちの暮らす地球は環境問題がいっぱいです。そういった問題を改善していくためにも、私たちのエコに対する意識は必要不可欠なのです。
この記事ではエコが注目される理由と、身近にあるエコに注目し、どのような取り組みができそうか考えるきっかけをお伝えいたします。
4 エコな消耗品を採用しようエコという言葉は、聞いたことがない人はいないくらい私たちの生活のあちこちで耳にします。
レジ袋の有料化や、コンビニでお弁当を買うと付いてきたプラスチック製のスプーンやフォークの有料化など、実際に私たちの生活に直結する取り組みも近年行われました。
確かに昔からエコは大切だと教えられてきましたが、ここ数年で取り組み強化が一気に進んだような気がします。
その大きな理由の一つにSDGsという世界規模の背景があります。
ネットやテレビでもよく取り上げられる「SDGs」ですが、どのような取り組みかご存知でしょうか。
SDGsはSustainable Development Goalsの略で、持続可能な開発目標という意味になります。
SDGsは2015年9月に開催された国連サミットで、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標として設定されました。17の大きなゴールとそこから枝分かれする169のターゲットで構成されていて、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことが掲げられています。
私たちも人ごとではなく、地球に暮らす人間の一人なのだという認識を改め、エコな暮らしを心がける必要があるのです。私たち一人ひとりがエコな暮らしを心がければ、そのエコがやがて大きな輪となりSDGsの達成につながることでしょう。
私たちの暮らす日本と、外の世界はどのような状況に置かれているのでしょうか。よく聞く環境問題として、以下の4つがあります。
まだ他にも挙げられますが、どれもこれも人間の生活によって引き起こされている問題です。
こうした問題が進行すると地球に深刻なダメージを及ぼし、取り返しのつかないことになる可能性があります。エコを意識することで、こうした問題解決につながる行動ができるようになるのです。
私たちの大きな課題の一つであるプラスチックについて見てみましょう。
海に漂うプラスチックや、鼻にストローが刺さった海亀といった痛々しい映像、写真を見たことのある人は多いと思います。他にも海の生物がエサと誤って食べてしまうなど海洋汚染が進行しています。
調べてみると、日本のプラスチックごみの年間排出量は約850万トン(2019年)ということが分かります。1人あたり年間32kgを捨てていることになり、なんとアメリカに次ぐ世界2位の量になります。
また、プラスチックごみの海への排出は毎年約800万トンとされており、現在は約1億5,000万トンが海に漂っていると推定されています。プラスチックは分解にとても長い時間がかかるため、年々海に漂うごみは増えていってしまいます。
私たちの暮らしの中には、実はエコがたくさん存在しています。では、どのようなエコがあるのか3つほど見てみましょう。
“エコマークは、様々な商品(製品およびサービス)の中で、「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベルです。このマークにより、消費者のみなさんが環境を意識した商品選択を行い、関係企業の環境改善努力を進めていくことにより、持続可能な社会の形成をはかっていくことを目的としています。”
公益財団法人日本環境協会より引用[https://www.ecomark.jp]
エコマークは、様々な商品(製品およびサービス)の中で、「生産」から「廃棄」にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベルです。
このマークにより、消費者のみなさんが環境を意識した商品選択を行い、関係企業の環境改善努力を進めていくことにより、持続可能な社会の形成をはかっていくことを目的としています。”
こちらはさまざまな商品に付けられています。日用品から食品、機械や文房具、それからサービス自体にも、といったように申請できる幅はとても広いことが特徴です。
普段使っているものや外出した時、ふと目に入るかもしれませんね。
“FSC認証は環境、社会、経済の便益に適い、きちんと管理された森林から生産された林産物や、その他のリスクの低い林産物を使用した製品を目に見える形で消費者に届ける仕組みです。”
FSCより引用[https://jp.fsc.org/jp-ja]
こちらは紙製品向けの認証です。地球温暖化や森林破壊、生態系保護の観点で信頼性があるということを示すようなマークです。
飲料ラベルや紙袋、紙パックなど身近にある紙製品を見てみると付いているものがあるのではないでしょうか。
食品トレー回収ボックスはスーパーマーケットに行くと入口付近の外に置いてあります。使用済みのトレーを入れておくと業者が回収し、リサイクルされるという仕組みになっています。
回収されたトレーはトレーメーカーの工場で再び新たなトレーとして生まれ変わります。もしかしたらいつも買っている商品のトレーはリサイクルされた再生トレーかもしれませんね。
いま紹介した例はどれも身近なものばかりです。
環境に関するマークの入った商品を買ってみる、捨てようと思っていた食品トレーをスーパーマーケットのトレー回収ボックスに入れてみるなど、とても簡単に行えます。
他にもできることはたくさんありますので、エコに興味を持った方はぜひ調べて実践してみてください。
また今まで見てきた消費者目線だけでなく、生産者やサービスを提供する側もエコな取り組みは進んで行うべきです。その具体的な事例をこれから紹介していきます。
2020年7月よりレジ袋の有料化がされました。これはマイバッグの持参を推奨してプラスチックごみを減らそうという動きです。
法律で定められているので基本的にレジ袋は有料になるのですが、条件を満たせば無料で配布できる袋もあります。
その条件とは、「バイオマスプラスチックが25%以上配合されたレジ袋」です。
環境にやさしいバイオマスプラスチックを使うことで、今まで通りレジ袋を無料で配布することができ、お客様への負担が少なくなりますね。
プラスチックを減らす動きとして紙製品も注目されています。
紙袋や紙トレー、紙ストローといったように近年あちこちで紙製品を手に取る機会が増えたのではないでしょうか。
また、段ボールも紙製品になります。ネットショッピングで届いた商品の梱包に使われていた段ボールはしっかりリサイクルするように心がけたいですね。
今までプラスチック製品を使っていたところを紙製品に変えることで、エコに繋がりますし、お客様への企業アピールにもなります。
中部流通株式会社では、弊社ならではの取り組みとして使用済みの段ボールを封筒としてリサイクルしています。
内容をご紹介した記事もございますので、ぜひ一度ご覧になってください!