お店に並んでいる華やかな商品のパッケージデザインは、パッケージデザイナーが制作しています。
商品コンセプトに合ったデザインや購買意欲を掻き立てるデザインは、ついつい足を止めて商品を手に取りたいと思わせてくれます。
自分の制作したデザインが売場に並び、消費者が手に取り、多くの人に購入されているとやりがいを感じることができます。
また、パッケージデザインは商品の販売戦略における重要な役割を担っています。
この記事ではパッケージデザイナーの仕事内容や、どのようなところでパッケージデザイナーとして活躍できるかを解説いたします。
デザイナーの種類
デザイナーとは?
そもそもデザイナーとは、どのような仕事をする人のことを意味するのでしょうか。
様々な分野においてデザイナーは存在しますが、共通していえることは、「お客様の求めているデザインを的確に表現する人」ということです。
デザインと一言でいってもその商品が女性向けなのか子ども向けなのか、男性向けなのかお年寄り向けなのか、ターゲットによって制作するデザインは異なってきます。
そういった商品のコンセプトを的確に捉えて、デザインとしてつくり出す役割をデザイナーは担っています。
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、商品パッケージ、ポスター、広告といった印刷物をデザインします。パッケージデザイナーはグラフィックデザイナーに該当します。
DTPデザイナー
DTPとはDesk Top Publishingの略で、本や雑誌、広告などをデザインします。グラフィックデザイナーと同じ領域もありますが、DTPデザイナーは印刷用データをつくったり、製版作業を行います。
プロダクトデザイナー
商品そのもののデザインを制作するデザイナーです。生活用品や雑貨品、家電、自動車といった様々なモノのデザインをします。見た目と機能性、また実現性があるかなど実際に使う人やつくる人のことを考える必要があります。
Webデザイナー
WebサイトやECサイト、バナーなどのWebコンテンツといった、Webに関わるデザインをします。Webサイトはプログラミング言語によって構築されているため、コーディングと呼ばれるプログラミングを行うことが多いです。
パッケージデザイナーの仕事内容
ただパッケージを自分勝手にデザインすることだけがパッケージデザイナーの仕事ではありません。
実際にどんなことを行う必要があるのか、流れに沿って簡単に解説していきます。
1.打ち合わせ
お客様と制作したいパッケージデザインについて打ち合わせをします。会社に所属するデザイナーの場合、自社の営業を通してヒアリングするか打ち合わせに同席をします。
2.ラフ制作
まずはラフを制作します。キャッチコピーや使用するシズル写真など各要素を確認しながら配置を決めていきます。手書き、あるいは編集ソフトで制作を進めます。
3.素材収集
デザインに必要なシズル写真などを用意します。購入可能な素材もありますが、イラストやシズル写真はオリジナル性が強いため、実際に描いてもらったり、撮影することがほとんどです。
4.デザイン制作
デザイン編集ソフトを使い実際にデザインを制作していきます。最初は複数のデザイン案を提出し、その中から方向性を決定することが多いです。
5.修正
制作したデザインは様々な人が確認をします。文章を変更したり、シズル写真の配置を変えたりと納得できるまで修正を重ねます。パッケージの表示には法律が絡んできますので、修正すべきところは必ず修正を行いましょう。
6.校了・入稿
そのデザインで印刷をして良いという決定を「校了」といいます。また、校了が出た後は印刷会社にデザインデータを入稿します。この時、印刷会社の求める設定にしておくことも大切です。
パッケージデザイナーに求められること
コミュニケーション能力
お客様の求めるデザインを制作するために要望を聞き出したり、どのような意図でデザインを制作したか提案するなどのコミュニケーションが必須になります。
またデザイン制作の進行には様々な人が関わるため、スケジュールに遅れが出ないよう円滑にコミュニケーションをとることも大切です。
アイデア力
お客様が求めていることをどのようにデザインとして表現するか、デザイナーの力量にかかっています。
普段からアイデアを溜めておき、ここぞという時に的確なデザインを制作できるようにしましょう。
デザイン編集ソフトを使う
パッケージデザインでは、Illustratorという株式会社Adobeが提供するソフトウェアが主に使われます。
パッケージデザインを制作する時にはどのような設定にすべきか事前に確認しておきましょう。
また、シズル写真の加工で使う写真編集ソフトも使いこなす必要があります。Illustratorと同じ株式会社AdobeならPhotoshopというソフトウェアがあります。
印刷に関する知識
パッケージデザインは、食品包装フィルムや紙といった媒体に印刷されます。
印刷された際にデザイナーが思い描いていた通りのデザインになりそうか制作段階で考えておく必要があります。
そのため、印刷に関する知識は必ず身につけておきましょう。
パッケージデザイナーになるには
実際にパッケージデザイナーとして活躍するために、どのような働き方があるか解説をいたします。
デザイン会社に所属する
デザイン制作を事業としている会社に所属する方法があります。
デザイン会社に所属すると、周りの人もデザイナーばかりのため先輩デザイナーから学ぶ機会にも恵まれます。
様々なデザインを扱う会社もあれば、パッケージデザイン専門の会社も存在します。
前者の会社に所属するとパッケージデザイン以外も任される可能性があります。
インハウスデザイナーになる
デザイン会社ではない会社で、その会社専属のデザイナーとして働く方法もあります。
デザイン会社では様々な会社から委託を受けデザインを制作しますが、インハウスデザイナーはその会社のためだけにデザインを制作します。
この場合パッケージデザインだけでなく、所属している会社がつくってほしいデザインを全般的に担当することが多いです。
フリーランスデザイナーになる
フリーランスとは会社に所属せず、個人で働くことをいいます。
仕事は全て自分で獲得する必要があるため、実績や個人の能力がとても重要視されます。
全て自己責任な反面、自分の好きな仕事に挑戦できる、得意分野に集中できるという大きなメリットもあります。
さいごに
パッケージデザイナーになるためにはデザインの専門学校に通うことが近道となります。
高校卒業後に通う専門学校もありますが、働きながらデザインを学べるオンラインスクールや短期間で通えるスクールも存在します。
パッケージデザイナーを目指す方は、デザインの学校に通ったり、資格取得を目標にしてみてはいかがでしょうか。
また当社はパッケージデザイン制作を行なっております。
専属のデザイナーも所属しておりますので、パッケージデザインの制作をお考えの方はお気軽にご相談ください。
まとめ
パッケージデザイナーを探している方、なりたい方必見!パッケージデザイナーの仕事について解説いたします
パッケージデザイナーには商品の販売戦略に関わる重要な役割がある。
ただパッケージをデザインするだけでなく、円滑なコミュニケーションやアイデア力などが必要です。デザイン会社やインハウスデザイナー、フリーランスとして働くことが可能です。パッケージデザイナーを目指す人はデザインの学校に通ったり、資格取得を目標にすることがおすすめです。
キーワード
- グラフィックデザイナー
- 食品包装フィルム
- デザイナー採用